仕事の帰り道。
通りのアパートから偶然顔を出したお爺いさんがひと言。
「お帰りなさい。」
「ただいま。」
虚をつかれた私は半呼吸ほど遅れて、何とか笑顔でそう返した。
*
「ただいま。」
いつも誰もいない家にそう声をかける。
誰かに「ただいま。」と最後に声をかけたのはいつのことだったか!?
*
私は挨拶が好きだ。
知り合いでも、そうでなくても
「おはようございます。」
「こんにちは。」
「いい天気ですね。」
「今日も暑いですね。」
手当たり次第挨拶をしまくる。
こんなご時世だから、怪訝そうな顔をする人もいるけれど、
それを不満には思わないし、挨拶を止める事もない。
挨拶をする事は、単純に楽しい。
笑顔で言葉を交わせるって、それだけで幸せな気持ちになれる。
*
どんなに個人主義が蔓延したとしても、
私たちが単独で存在し、そして行くてゆく事はできない。
私は街の一部であり、国家の一部であり、そして人類の一部だ。
*
私は周りに色々と迷惑をかけてしまうけれど、
自分自身が属する社会にとって、なるべく「善い存在」でありたいと思う。
自分が挨拶を通して得る事のできる楽しみや幸せを、
誰かにシェアできたら、そんなハッピーな事はないと思うのだ。
さっきのお爺いさんも、きっとそれを理解している「マスター」だったのだと思う。
*
最後になりますが、
我が碧クジラのリアシートが
来週にも仕上がってくるとマスターから連絡がありました。
ベージュの内装に唯一黒いリアシートとも
近々お別れのようですw
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