世界史とは白人史でしかない!!?(清水馨八郎著「侵略の世界史」)

学生時代
私は特に歴史は好きにはなれず
世界史を学ぶ機会も皆無でしたが
ひょんなきっかけから40歳を過ぎてから
読書を通じて学ぶことになりました
それは
「何故日本は大東亜戦争を
戦わねばならなかったのか?」
を紐解く過程で
「白人国家の非白人国家の植民地化」
に遡ったからなのです

※以下については
読書を通じた個人的な解釈と私見です







文明の起こりが
ヨーロッパに無かった事からも分かるように
陽が当たらず寒く
収穫の見込みに乏しい岩盤の土地など
厳しい環境の中で
収穫より遥かに効率のいい
他者を「狩る」事で人々の生活が成り立ち
そして
「狩る」事を正当化するために
キリスト教が発達しました

16世紀以降
覇権国家として台頭した
スペイン
オランダ
イギリス…
それぞれの国が
疑うことを知らず温かい手を差し伸べてくれた
非白人にですら武力と奸計をもって蹂躙し
奴隷化し 植民地化し
労働力としてアフリカから人をさらってくる…
たった500年前
白人以外は動物同等に扱われ
キリスト教信者以外は異教徒として
弾圧されていたのです
(もしかして鯨・イルカ漁への非難も
非白人たる日本人ゆえだったのではと
ふと頭をよぎりますw)

第一次世界大戦は
植民地争奪戦後の取り分の奪い合いであり
白人の代わりに多くの非白人がまたしても
命を落としたことや
白人の残虐性の発露とする
地球上最大の国家犯罪は
ソ連の強制収容
ドイツのユダヤ人虐殺
そして
アメリカの原爆投下
との著者の言にも納得です

そして
この帝国主義の流れの中に
産業革命があり
日本の開国があり
(実は鎖国前中とも侵略を予期し対応していた
ことで植民地化を免れたとのこと。)
大東亜戦争での敗戦があり
残虐性はオブラートで包まれつつも
その流れは今尚続いているのではないか
というのが
読了後の私の感想です



この歴史の流れを感じた時
過去500年にも渡り
虐げられ続けた非白人の歴史を語らずして
「世界史」とは全く以って呼べませんし
欧米諸国も振り返り総括すべき時が
来るのだろうと思います
(戦勝国によって都合よく書き換えられた
日本の近代史も同じ事が言えると思います)

歴史は見方によって変わります
戦後書き換えられた歴史を取り戻すためにも
日本人として歴史を学び見直す必要があると
初学者ながら私は思います

そして
開国以来
欧米の脅威から国を守るため
欧米から学び白人の植民地化から免れ 
また白人主導の国際社会にあって
かつて
「八紘一宇(はっこういちう)」
を叫び志し戦い
敗戦こそすれ
多くの植民地が独立するきっかけを作った
日本人の末裔として
今尚続く流れの中で
日本がどのような役割を担ってゆくべきなのか?
どのように行動すべきなのか?
そしてその中で自分は何をすべきなのか?
を考えずにいられませんでした

現在の物質的に豊かな時代を
何も学ばず考えずに謳歌している内に
かつて植民地獲得により興国し
搾取し得た財を食い潰し没落した国々と
同じ結果を招く気がしてなりません
そのためには
学び考え行動してゆく必要があるように
私は思うのです

蛇足ですが
読書を通じて学ぶ歴史は
教科書のそれとは比較にならないほど
生き生きとして楽しいです
「専門家になるためには
先ずは10冊読了しなければならない。」
と誰かが言っていました
次は同著者の「裏切りの世界史」
に読み進みます

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